八王子市で”測定ネット”ができました

 私達が毎日吸っている空気。その大気の汚れ具合を、ふつうの市民が、自らの手で測り続ける運動がはじまって今年で13年目を迎えます。 ここ八王子でも運動の初期からいろいろな団体が市内各地でこの連動にかかわってきました。 一昨年秋、圏央道計画による環境破壊への危倶をきっかけに測定運動に加わった八王子市生活者ネットでは、市内全域の汚染情報を集めて、大気汚染のない町づくりに生かしたいとおもうようになりました。 そこで去る2月21日、現在市内で全都一斉測定連動に参加している団体に呼びかけ、この運動推進に当初からカを注ぎ現在大気汚染測定運動東京連絡会事務局長である藤田敏夫氏を講師に迎え、中央図書館会議室で学習会を開きました。 藤田先生の熱心な推めもあり、当日参加した四団体、裏高尾圏央道反対同盟、東急片倉台自治会、市教職員組合で、"八王子大気汚染測定ネット"を結成しました。
 市民が空気の汚れに関心を持とう、きれいな空気を吸える町にしよう、を目的に年2回、6月と12月に各3日間すつ測定を続けていくことを決めました。 随時、学習会も開く計画です。次回測定6月1、2、3日に向けて、5月には幹事会を開く予定です。

NO2汚染マップできるイラスト1
昨年12月の測定結果から八王子も空気は汚れている

 ネット結成に先立ち、全市内くまなくの測定をめざして昨年9月から準備を進めました。 その結果、参加4団体、計116地点の12月の3日問の平均値をA1判の白地図に書込むことができました(一部五百円)。 数値は製面にありますが、緑豊かな八王子でも幹線道路の空気の汚れは都心並です。 今後の街づくり、道路計画に目が離せません。
イラスト2

学習会トピックス八王子にも酸性雨!

●NO2発生の主原因は車の排気ガスと考えられる。 大気中のNO2はどうなるかというと、拡散して樹木により吸収されたり、光化学スモッグや酸性雨の原因物質となっていく。 八王子市内でも5〜7月には酸性雨が記録されている。 市内の大気汚染は京浜工業地帯の影響だという意見もあるが、距離、酸性雨の降る時の風向を考えるとその可能性は考えられない。 裏高尾で家の"とい”を作っている○○さんによれば、銅の"とい"といえば家が壊れるまでもつものだが、最近十数年で穴があいた家があった。 メーカーによれば、川崎・群馬に次ぐ三番目のケースという。 酸性雨との関係は? 酸性雨については今後の学習会でも取上げたいとの意見が出た。
●片倉台自治会かうは、16号バイバスのアセスメントで道路公団が示した住宅街の中の0.009ppmという値は、開通後まだ交通量が少ない現在でもすでにオーバーしていると報告された。 圏央道のアセスメントに不安をかきたてられる。
●NO2の測定は非常に簡単にでき、かつ身近な間題なので、小中高生も参加して、学習にも役立てて欲しいと思う。