−八王子で3回目のNO2一斉測定−

 寒い中での測定ご苦労様でした。遅くなりましたが12月の測定結果をお知らせいたします。 今回参加した団体は裏高尾圏央道反対同盟、片倉台自治会、高尾紅葉台自治会、新日本婦人の会、八教組、八王子生活者ネット、の6団体で、その他個人参加の方もいます。


  NO2は 今

 昨年の暮れ、環境庁は62年度の全国大気汚染測定結果により、ニ酸化窒素NO2による大気汚染が首都圏でさらにひどくなっている、と発表しました。 環境基準値を達成できなかった測定局は1.8倍にも増え、汚染は周辺部に拡大しました。
 次いで、環境庁は三大都市圏の窒素酸化物NOx削減対策の方向をまとめました。 悪化の理由は、車両交通量(特にディーゼル車)の増加、冬期の異状気象などとし、これまでの対策(旧型車の代替促進・マイカー自粛・排ガス規制等)の強化、 新対策の具体化(車両の乗り入れ抑制・排ガスの総量規制等)を進めるとしています。 またTVで毎朝NO2情報を流して暖房の自粛などを呼び掛けています。
 今回の私たちの測定データでも環境基準値の0.06ppmをこえて汚れている所(★印)が19ヶ所もあります。 街の仕組みがどんどん便利になる一方、空気はますます汚れてきています。 私たちの子や孫のことを思うと、国・都レベルの対策のほか、空気を浄化していく街づくりをも考える必要があると思います。 この小さな大気汚染測定運動はそのための一歩です。

八王子市内の大気汚染の測定状況

 当ネットでは7月に八王子市の大気測定室の見学会を行ないました。 11月には学習会も開き、八王子市での大気汚染の取り組み状況 についての話しをうかがいました。 市内では一般環境測定室3室、自動車排出ガス測定室4室により常時監視を行なうとともに、移動測定車により、随時調査を行なっています。 測定項目、場所、最新(昭和62年度)データは右表のとおりです。 測定は、自動測定器に空気を吸いこみ、直接ザルツマン試薬に吸収させ、NO2を比色定量します。 原理は私たちの簡易測定法と同じです。

大 気 測 定 室 測 定 結 果 一 覧 表
表
八王子市「公害の概要」より