八王子大気汚染測定ニュース |
No8 1991 7.13 |
八王子 大気汚染 測定ネット |
事務局:八王子生活者ネットワーク 八王子市叶谷町915−11 電話:23−8802 |
測定ご苦労様でした! 市内224ポイントの平均: 0.040ppm |
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測定日 6月4日〜7日 天気 晴れ、曇り 風向 一定せず 風速 0〜10m 今年6月に実施した八王子市の大気汚染測定の結果がまとまりました。 有効測定数224ポイントの平均値は0.04ppmで、咋年の6月(0.032ppm)を上回っています、 裏面のデータをご覧ください。 あなたのデータを選び出して、下の棒グラフに赤で記入してみて下さい。 汚れの程度がはっきりします。 |
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ワースト3は
トンネルの出入り口は排気ガスが中からまとまって出てくるので、汚染が深刻なのがわかります。 八王子の幹線道路で汚染が目立つのは20号、20号バイパス、新甲州街道、16号、高尾街道、陣馬街道、北野街道 等で、相変わらず交通量が多いところが高い値を示しています。 小中学校では昨年6月の平均0.024ppmから0.036ppmに増えています。 今年6月末、都内の小学校で光化学スモッグで約100人の児童が被害にあいました。 光化学スモッグもNOxやSOxなど、大気汚染物質が原因です。 このまま大気汚染が進むと、何年か後には、防排ガスマスクをして外出するようになるのではと心配になります。 |
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2kmメッシュで測定しました |
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アメリカ・スイス・日本のトラック事情
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アメリカでは1984年、重いディーゼル車は道路に負担をかけるという理由で、軽油に重い税金をかけ、ディーゼル車を減らしました。 また大気汚染防止法が制定されNO2を減らすための対策がとられています。ディーゼル車の「すす」規制を強化したことも、ディーゼル車を減らす要因になりました。 1994年からはさらに厳しい規制がされ、政策によってトラックのガソリン車化を進めています。 社会に負担をかけるものはその分大きなコストを支払うという環境コストの考え方が漫透しているのです。 またスイスでは、2t以上のトラックは平日夜10時〜朝5時までの走行を禁止しています。 月曜日は一日中禁陸上。陸上輸送の46%がトラック輸送ですが、これは日本の半分です。 スイスの人たちの、きれいな空気を大切にしたいという思いは鉄道を大事にし、4年前の国民投票で公共交通整備をさらに進めていくことになりました。 たとえば、トラック輸送なら2時間のところを鉄道で19時間かけて運ばれてきます。 鉄道で運ぶと輸送コストは7%安くできますが、速く品物が欲しい時は輸送費用を負担することになっています。 日本の場合は宅配使トラックが10年で4倍に増え、一店舗(コンビニエンスストアに近い店)に、一日17台のトラックが商品を運んできます。 これは配送の小口化、多品種化(日本のビールは176種類ある、等)によるものです。 日本では効率の良さ、経済コストで動いていて、環境に対するコストを支払うという考えは行政に反映されていません。 NHK特集「技術は車社会を救えるか」より |
みんなの声 ☆最近の町田街道の大型車両の多いのには驚かされている。黒煙をもうもうとまき散らして走って行くのを見ると、思わず口にハンカチをあてたくなる。 緑がどんどん減って車ばかり多くなり、人間が息苦しくなってアップアップしそう。 セキが止まらなかったり、アレルギーがひどくなったり、薬を飲む機会が増えている。 ☆現在、堰場交差点では道路拡張のため工事を行なっています。モノレールが野猿街道と交差する場所となる予定なので最終的には36m幅になります。 交差点の周辺では信号待ちの車の渋滯が長くなるばかりです。 ☆廿里町を分断して通る高尾街道に町田街道を結ぶバイバスが近年中にでき(現在工事中)廿里町が主要道に囲まれ、大気汚染が心配で測定した。 |
てんぐデモに来て下さーい!
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裏高尾は圏央道計画によると、中央自動車道とのジャンクション建設予定地です。
私たち住民は科学的根拠に基づく反対運動「自主的環境影響評価作り」の一環として大気汚染の測定を始めました。 私たちの運動は、高尾の自然破壊を心配する多くの団体や人々に支えられて粘り強く続けられています。 そして年に一度、その思いを結集してにぎやかに繰り広げられるのが「圏央道反対三千人集会と天狗の行進」です。 集会の成功は運動の継続の原動力となります。家族、友人、お誘いあわせてご参加下さい。 *会場:裏高尾ジャンクション予定地内梅林 (高尾駅北口に会場行き専用パス有り、10時〜12時) *天狗の行進:15時会場発 *協力券=500円、模擬店多数、催し物いろいろ (裏高尾圏央道反対同盟) |