測定ご苦労様でした

 今回の測定結果(裏面データ参照)を全体的に見ますと、これまでと比べ、特に一昨年12月に比較して驚くほどきれいでした。 夏と冬ではいつも冬の方がずっと汚れていますが、今回'92年6月の値よりずっと低く出ました。
 八王子市を陣馬、高尾、中央、由木の4つの地域に分けた時、中央地区の幹線道路沿いが一番汚れており、他はどの地区も軒並み低い値でした。
 このようになった原因のひとつは天候にあり、12月1〜2日にかけて雨、2〜4日がだいたい晴れたので、測定開始直後に大気中の汚れが雨で洗われてしまったためと思われます。
 もう一つ、不況の影響で車の台数が減っているという人もいますが、市内を車で走っている方は気をつけていて教えて下さい。 また不況下では、ガソリン車より経済的なディーゼル車に変える人が増えるのでより汚れるのでは、と心配の声もあります。
今回のワースト3は、
@大谷町16号交差点 0.108ppm
A中野上町3-34 0.078ppm
B甲州街道並木町横二小近く0.070ppm

下の表は今回の地区別の平均値(ppm)です。
 幹線道路沿いその他の道路平均
小中学校   0.029
陣馬地区 0.0380.0270.030
高尾地区 0.0360.0270.029
中央地区 0.0500.0300.035
由木地区 0.0390.0330.035

実効性のある大気汚染対策を
 環境庁は、首都圏と近畿圏の大気汚染対策のために作られた自動車窒素酸化物(NOx)削減法の基本方針を1月22日明らかにした。
 それによると、@ディーゼルトラック、バスをより低公害な車に買い替えさせる車種規制、A物流の合理化、B低公害車の普及、 C環状道路などの整備で交通の流れをよくする、などの対策が盛り込まれている。
 同庁では、これらの対策によって2000年にはNO2の環境基準は九割達成としているが、その中身は汚染が深刻な東京の幹線道路沿いの 自動車排ガス局群の達成率が六割ほどしかなくても、全体の平均数字はちゃんと九割になる仕組みだ。 環境庁が当初、対策の柱と考えていた事業所ごとのNO2排出量の抑制による車全体の走行量抑制、都心への流入規制も 関係省庁や業界の抵抗で法律から消えてしまい、削減法の実効は期待していたよりずっと小さいものとなろう。
 大気汚染測定運動東京連絡会事務局長は、「九割達成では達成とはいえない。高濃度地域では流入規制など大胆な対策を検討すべきだ。」と話している。
(朝日新聞より)

みんなの声
 昨年12月に野猿街道が拡幅されましたが、この交差点から西へ500mはもとのままなので信号待ちの車が長く続くことが多くなった。 多摩センターからの道が交差してから北へむかう道も、モノレール道になるので数年先には拡げられるはず。 堰場交差点付近は、大気汚染がずっとひどくなると予想される。しっかり測定しておこう。