測定ご苦労様でした

 今回測定日は11月30日〜12月3日、全有効測定数349ヶ所、全体の平均値は0.046ppmでした。 天気は、11/30〜12/1は曇り、12/2は快晴,12/3は晴れ、風向は3日間とも平均して北西の風、風速は平均では1.5〜2.5mで、大気汚染の悪化しやすい状態が続きました。
 NO2汚染は予想通り幹線道路のみならず市内全域でひどく、特に3日目が一番汚れていました。0.06ppm以上の箇所が全体の2割以上を占めました。 地域別に見ますと下の表のとおり中央部幹線道路の平均値が0.072ppmと最も高い値となっています。 次いで由木・北野方面、高尾方面の幹線道路と続いて、平均値でも環境基準の0.06ppmを越すというひどい値が出ています。 人が健康的にくらせるNO2濃度は0.02ppm以下といわれていますので、今まで比較的低い値の出ていた小・中学校や道路以外でも0,037〜0.043ppmと汚れているといえます。
◆地域別・道路別平均値
表中の数値はppm単位です
 幹線
  道路
その他
の道路
道路
  以外
二階
  以上
中央部 0.0720.0490.0400.052
北野・由木方面 0.0640.0480.0410.041
高尾方面 0.0630.0420.0420.050
陣馬方面 0.0550.0490.0400.040
小・中学校の測定数34の平均値は、0.037ppmでした。
今回のワースト3は、
1.20号バイパス元横山町 0.124ppm
2.北野街道椚田町 0.118ppm
3.浅川大橋交差点 0.112ppm
ベスト3は、
1.寺田、稲荷山小学校0.010ppm
2.宝生寺団地 0.014ppm
3.片倉町1242 0.015ppm

大気汚染と酸性雨

 雨や雪は地上に降り注ぐまでの間に、大気中のほとんどの汚染物質を、その中に取り込みます。 ですから雨や雪は、大気の汚染状況を知る上で格好の指標となるものです。
 雨や雪、霧などの酸性化は、汚染物質の中でも車や工場から排出される窒素酸化物や硫黄酸化物、塩素などが雨や雪、霧などに溶け込むことにより起こります。 汚染物質を含まないきれいな雨は、大気中の二酸化炭素が溶け込んで弱酸性のPH5.65を示します。 このPH5.65を基準にしてそれ以下を酸性雨と呼びます。アサガオの花の色はPH4.2〜4.3で脱色し、稲もPH4あたりから成長阻害が見られたそうです。 生態系にじわじわと影響を及ぼしつつある酸性雨にも目を向けていかなければと思います。
 自宅に降る雨の酸性度を調べてみたい方は、pH測定用のパック試薬をお送りしますのでご連絡下さい。随時測定してデータを返送して下さい。5回分で200円です。

測定に関する&
Q 測定開始の時間を朝など早くできないでしょうか?
A 私たちの測定活動は、全都一斉の時間と日付けを合わせて行い、データを集めています。 前後2時間ぐらいの違いは許容のお範囲だと思われます。