測定ご苦労様でした

 今回の測定は11月29日〜12月2日、334ヶ所、平均値は0.050ppmで、全市にわたり行われました。 天気は晴れ又は快晴、西北西の風、平均風速は1.3〜1.8m/sと弱い日が続きました。 安定した高気圧におおわれて、空気が沈降し、排気ガスが拡散しない気象状況であったこと、 冬季の八王子で見られる気温の逆転層(上空の気温が高く、地面付近の気温が低い)による 汚染物質の滞留が生じやすい気象条件でした。
 その為昨年6月の値より大幅にアップし、「幹線道路」での値は、環境基準値を超えています。 1993年12月の測定値と比べると「北野・由木方面」で全体的に汚染度がアップしていること、 全市的に「その他道路」で高めになっていること、小中学校での値が高くなっていること、が分かります。 幹線道路での汚染が広く拡散しているのでしょうか。たとえ汚染が拡散されても私達はどこかでその空気を吸っているのですから、 やはり発生源を減らす対策が必要です。

◆今回のワースト3
1.20号大和田坂上交差点 0.115ppm
2.20号大和田坂上交差点 0.104ppm
  鹿島945 0.104ppm
3.散田5−9(けやき通り) 0.098ppm

(単位ppm)
地域別
  平均値
幹線
 道路
その他
の道路
道路
 以外
二階
 以上
中央部 0.0670.0490.0380.047
北野・由木 0.0650.0530.0460.051
高尾方面 0.0600.0480.0380.055
陣馬方面 0.0530.0460.0390.038
小中学校 0.047
片倉台自治会 0.050 (47ヶ所)
 ※片倉台自治会では地区内に16号バイパスが通過することからNO2測定をはじめ、 現在も年1回の測定値を全戸回覧して環境のチェックをしています。

 排ガスの粒子で窒息する松
 これまで松枯れの原因は、松くい虫であるとされてきましたが、 沼津市の高校教諭が大気汚染と密接に関係があることを突き止めました。
 県立沼津西高校の教諭は、国道246号沿いで300本の松について被害を受けている松の葉の気孔を調べたところ、 ディーゼル車の排ガスに含まれるベンツピレンなどの粒子でふさがれ、傷ついていることを突き止めました。 正常な松では傷ついていないことから、「松は排ガスなどの大気汚染物質に侵され、樹勢が弱ったため松くい虫が入りやすくなった。 松枯れは、虫と排ガスの相乗作用」と説明しています。  ('94.12.5 産経新聞より)

みんなの声
 私は、圏央道計画で八王子北インターに出入りする車両が増え健康状態はどうなるか不安に思い、 近所の河原宿交差点、辺名の桜ロータリー、八王子都市計画道路3.4.67号線の3地点で5年前から測定しています。 散歩中の人、バスの乗客、タクシーの運転手などに大気汚染について話しかけた所、関心が高まっていることが分かり励まされる思いです。 これからも測定を続け、世論を大にし、住みよい環境にしなくてはと思っています。

 開発が進んでホコリが多く風の強い日は洗濯物にもついてしまう。 子供達の健康やアトピーの増加が心配です。 測定を続けている間はより一層環境について関心を持つことができます。