八王子大気汚染測定ニュース |
No16 1995 7.17 |
八王子 大気汚染 測定ネット |
事務局:八王子生活者ネットワーク 八王子市大横町1−10 電話:23−8802 |
測定ご苦労様でした! 今回は5月30日〜6月2日、290ヶ所にわたる測定が行われました。 良い季節とはいえ、夕方の忙しい時間のカプセル取り付け、本当にご苦労さまでした。 3日間とも晴れ、平均風速は2〜4m/s、1日の午後は弱い雷雨がありました。全測定の平均値は0.036ppmで、昨年並の値でした。 昨年暮れの測定平均値0.050ppmよりきれいで、これは毎年見られる季節的変化と考えられます。測定場所別の平均値を次表に表しました。
今回のワースト3は以下のとおりです。
ワースト@の測定場所は、八王子市の自動車排ガス測定室がある八木町公園そばの20号バイパスの歩道と車道の間です。 今回は八王子市環境部の御協力で、5月30,31日のデータを掲載しましたが、八木町測定室の値は0.029ppm、0.033ppmで、道路沿いの測定値の半分以下でした。 空気採取場所の違い(車道から家一軒挟んだ公園の中)がこの差になったと思われます。 |
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自動車公害、公共性優先はもはや限界、裁判で判決 |
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西淀川公害訴訟が大阪地裁で、国道43号訴訟が最高裁であいついで判決が出ました。 両裁判は、国道2号、43号、阪神高速道路の排ガスと騒音など自動車公害に関わるもので、設置管理する国と阪神高速道路公団を相手取ったものです。 西淀川訴訟では車の排ガスと健康被害の因果関係を道路公害裁判では初めて認め、国と道路公団に賠償責任を認める画期的な判決となりました。 一方、国道43号訴訟でも騒音や排ガス中の浮遊粒子状物質による生活妨害への賠償責任が認められ、住民側勝訴が確定しました。 両裁判を通じて言えるのは、自動車公害は国の設定した環境基準が守られるどころか、ますます悪化、幹線道路といえども沿線住民に一方的犠牲を強いる限度を超えており、 公共性を錦の御旗に住民の人権を無視してきた道路行政のあり方はもはや許されないということだと思います。 阪神大震災で倒壊した阪神高速の復旧凍結を、とのもっともな声も上がっています。 ひるがえって八王子でも圏央道、八王子南道路という住民や自然環境を脅かす道路計画に直面しています。 行政はでたらめな環境アセスで計画を強行しようとしています。今回の判決の意味を真剣に受け止めて欲しいものです。 また計画見直しにむけて市民の側の粘り強い運動の必要を改めて認識させる判決でもありました。 |
圏央道・八王子南道路の環境影響評価書案 環境に与える影響が少ないって本当?! |
6月初め、圏央道(高尾山南の甲州街道〜神奈川県境)とその接続道路になる八王子南道路(圏央道と甲州街道のインターチェンジ〜北野町)について
環境に与える影響を予測する環境影響評価書案(アセスメント案)への意見を述べる公聴会が開かれました。
大気汚染や騒音、動植物、水質汚濁などの項目について、事業者(建設省)が行った予測評価に対する問題点が指摘されました。
ここでは大気汚染の予測について問題点を挙げてみます。 @現在でも環境基準を超えている浮遊粒子状物質と光化学オキシダントについて予測がされていない。 A排出係数(車1台が1km走った時に出す窒素酸化物NOx量)を小さく見積もっている。 B排ガス中のNOxが人体に有害な二酸化窒素NO2に変わる率を低く予想している。 C将来交通量の予想が小さい。 D将来は様々な対策で現在よりバックグウランド値(新設道路によらない濃度)が低くなるとしているが、根拠が無い。 以上の点を正しく計算すると「影響が少ない」どころではなく環境基準値を大幅に超える大気汚染が予想されます。 詳細を解説した八王子大気汚染測定ニュースの臨時号が有ります。 ご入用の方は連絡をください。 |
市内2kmメッシュでの測定結果 汚染のバックグランドを示しています。 |
みんなの声 |
昨年も今年も同じ場所で測定しました。4月1日より、川原宿の道路が開通したため、
家の前をダンプが通らなくなりました。違いをぜひ知りたいものです。
緑したたる季節、庭やベランダで深呼吸しようとするとすごい排気ガスの臭気。 南風が強い日には特にすごいものです。洗濯干しの時マスクをしています。 車がこれ以上増えたらどんな環境になるか、ぞっとします。 |