測定ご苦労様でした

 今回の測定は11月28日〜12月1日、266ポイントで行われました。 天気は晴れ又は快晴、北北東の風、最大風速5〜8m/s、平均風速は2〜3m/sでした。
 各地域、測定場所の平均値は下表のとおりです。
 全測定値の平均は0.037ppm。どの地域でも前回冬季の測定値より大分きれいな値でした。 東京連絡会によると八王子以外でもこの傾向を示しているそうです。 冬型の気象条件で、風が比較的強かったことが原因だと思われます。 きれいで良かったと思う反面、汚れた空気が飛んで行った先で悪さをしなかったか気になります!

◆今回のワースト3
1.元横山町2−16 0.079ppm
  子安町1−30 0.079ppm
3.高倉町1−10 0.076ppm

(単位PPM)
地域別
  平均値
幹線
 道路
その他
の道路
道路
 以外
二階
 以上
中央部 0.0530.0450.0350.035
北野・由木 0.0390.0320.0410.043
高尾方面 0.0430.0290.0260.031
陣馬方面 0.0380.0300.027 

  小・中学校の測定数31の平均値は、0.035ppmでした。

信用できるか?
  新設道路のアセスメント
 昨年出された圏央道と八王子南道路の環境影響評価書案(アセス案)に続き、先日は新滝山街道のアセス案が発表されました。 大気汚染の心配のない道路はできるのでしょうか。
 去る1月7日に「圏央道を考える大シンポジウム」が「高尾山の自然を守る市民の会」主催で行われ、当ネットの代表が「いい空気を吸い続けるために」として私たちの測定に関して発表しました。
 パネラの一人(すみよい環境をつくる東京住民運動連絡会代表)は、「予測値は崩壊した。再アセス実施を」と題した発表を行いました。 アセスにおいて大気汚染や騒音などの公害予測は予測交通量に基づいて算出されます。 その予測の前提条件の自動車保有台数の推移を現状把握せず、過小な予測なので公害予測値を修正する必要ありとのこと。
 二酸化窒素NO2については、対象道路の予測評価の結果は現況を下回っている。 これは「環境基準を達成するという将来の規制の効果」を盛り込んだ結果なのです。 しかし都の環境基準達成計画は度々の改定にも関わらず達成されず、「将来の規制の効果」は破綻している。 だから再アセスをするべきで、「規制の効果」を勘案しないで、と主張しました。
 環境影響評価は科学的であるべきです。その結果大気汚染等の公害が予測されたらそのまま住民に示し、計画がそのまま実施されてよいのか住民が選ぶ権利を保障すべきです。
(右側の地図を参照下さい。)

みんなの声
 中央高速と高尾街道に挟まれて大気の汚れがひどく感じていたので測定に参加した。 家庭菜園を作っているが、心配で必ず湯がいて食べるようにしている。

 ディーゼル車に対する規制を強くして欲しい(値段を高くし差額は緑を増やす予算にするとか)。