八王子大気汚染測定ニュース |
No21 1998 2.9 |
八王子 大気汚染 測定ネット |
事務局:八王子生活者ネットワーク 八王子市大横町1−10 電話:23−8802 |
測定ご苦労様でした 今回の測定は、1日だけ12月4日〜月5日、三日間は12月2日〜5日でした。 天気はほぼ晴れ、平均風速は1.4〜2.4m/s、3日から冬らしい気象となりました。 全体の測定数は244個所で、平均値は0.041ppmで、昨年12月より下がったものの、まだまだ平均値としては高いです。 この少し下がった原因は不況による通貨トラック台数の減少等が考えられます。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1997年1月から12月の酸性雨測定結果 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
みんなの声 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
*前回の測定場所は幹線道路といっても、新しい道路が開通したためこの2,3年目に見えて交通量が減りました。 今回の測定場所は交通量が増えていると思われる所に移動してみました。 道路のちょっとした変化で車の流れが変わり、環境が変わるのだと実感します。 ならばちょっとした変化(交通規制など)で良いほうに向けることができるではないかと思います。 *測定場所のT字路は右折車が止まっていたが、今は右折車線ができて少しは渋滞が少なくなった気がするが、交通量は多くなっているかもしれない。 |
浮遊粒子状物質を減らそう |
国際癌研究機関(IARC)も発癌性を認めるディーゼル排気ガス。 問題になるのが浮遊粒子状物質(SPM)で特に微小な粒子は肺の深部にまで達し、ぜん息など呼吸器疾患への影響が指摘されています。 近年ディーゼル車の中・小型車への普及が目立ち、H8年度の都の測定でも自動車排出ガス測定局(自排局)では全局で環境基準を達成していません。 東京都ではH8〜12年度の総合的なSPM削減計画を立て環境基準の達成率向上を目指しています。 そのうちディーゼルエンジンの粒子状物質(PM)と黒煙の除去装置(DPF)の装着実験では黒煙は100%、PMは86%以上除去されました。 しかし約500万円もする装置の実用化への道のりは険しいでしょう。 自動車対策としては軽油への課税強化や総量規制、公共交通の活性化など社会の車依存を変える方向での対策が必要だと思います。 ところでSPMは発生機構などに未解明な部分が多くデータの蓄積が必要です。 八王子では現在自排局3局のうち由木でしか測定していません。ぜひ3箇所でSPMを測定して市内での状況把握と対策を検討してほしいです。 |
2キロメッシュ測定結果です |
環境定期券導入 |
神奈川中央交通では、昨年9月より全国で初の試みとして「環境定期券」を導入しました。 これは通勤定期券を持つ客が同伴する同居家族が対象で、土日や祝日などに大人100円、子ども50円均一料金を適用するというものです。 例えば300円区間を利用する場合、1/3の料金で乗車できます。 バス利用者が減少しつつある現在、休日にはマイカーで道路が渋滞してバスの定時運行が難しくなっていますが、この制度でマイカー利用の抑制や渋滞の解消が期待されます。 |
*元八王子地区の区画整理が予定されいますが陣馬街道が一日2万台の交通量になると予想されているのに環境アセスがまったく公表されていません。 どんどん悪化する大気汚染の現状を把握したいと思いますので継続して測定に参加したいと思います。 *自動車を停止したときは必ずエンジンを切ることを守ってほしい。大型車は自動的にエンジンが切れる装置を付けないと走ってはいけないようにしてほしい。 |