八王子大気汚染測定ニュース |
No26 2000 9.15 |
八王子 大気汚染 測定ネット |
事務局:八王子生活者ネットワーク 八王子市南新町14−1 電話:23−8802 |
測定ご苦労様でした 測定日:6月1日〜6月2日(5月30日〜の箇所も有ります★印) 天気:1日〜2日は晴れから曇り、ところによって1〜1.5oの雨が降りました。平均風速は3.2〜3.7m/sでした。 全部の測定数は261ヵ所、平均値は0.033ppmでした。そのうち215ヵ所のデータが裏面にあります。 昨夏、一昨年けれとほぼ同程度が測定されました。215カ所の地域別・道路別の平均値は以下のとおりです。
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この他に、北野町会が25ヵ所、紅葉台自治会が21カ所のメッシュ測定(定点19カ所はデータ欄に記載)を行っています。それぞれの平均値は以下のとおりです。
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みんなの声 |
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市内のあちこちで開通した新しい道路について感想が寄せられています。 まず、東浅川町の20号沿いの○○さんの感想です。「町田街道から高尾街道への直線道路の開通により、渋滞時間が長くなったような気がします。20号下りに向かって2車線から3車線になり、ディーゼル車も多く見かけます。」 狭間町の○○さんも「高尾街道が貫通して大型車が増加」と述べています。 南陽台では東京薬科大学の先にトンネルが開通し、北野街道へ抜けられるようになりました。○○さんは「野猿街道から薬科大を経て北野街道へ抜ける車が最近多くなりました。アレルギー性鼻炎になる人周囲に大勢います」、○○さんも「交通量が増え、測定値が異なってくるのでは」と心配しています。 みなみ野では八王子ニュータウン開発で道路が整備されてきました。宇津貫の○○さんは「北野街道と16号バイパスに通じる大型道路になりつつある。車もかなり増えている」としています。 上野町では区画整理で道路を作っています。○○さんは「市民会館前に大きな道路が完成しました。さてどのような変化が起こりますか来年が楽しみです」としながら、新しい交差点で事故が多発して目下通行禁止と報告されました。 |
今回のワースト5は以下の通りです。北野町会の方たちの心配が数値で証明されました。
「かんきょう八王子99」の道路交通騒音等調査結果表にある平成10年の交通量(推計)は、北野事務所前の16号バイパスで5.9万代/日。
この調査では八王子市内でもっとも多い交通量を示しています。
大型車の1日平均混入率は大谷町16号バイパスで15%となっていますが、全体的に夜間から早朝にかけて大型車の混入率が高かった、とのことです。
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八王子メッシュ測定の結果 |
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東京都環境白書2000の紹介 | |||||||||||||||
5月に発表された東京都の環境白書は、「自動車と都市環境の危機」が特集され、昨年来のディーゼルNO作戦の根拠を示している。 まず今までの自動車公害対策の問題点として、4点を挙げている。浮遊粒子状物質の規制が1993年と遅かったうえ、設定された排出規制値がゆるいこと。 また排出ガスの試験方法が東京の走行実態からかけ離れたものになっていること。これは環境庁や大阪府も認めているとの新聞報道があった。 最後に使用中の車を対象とする排出ガス検査がほとんど行われないことを挙げた。 次に東京に多量の自動車交通が集中していることが問題であると指摘。区部の交通量の95%は区部に用事のある車、区部の自動車交通は飽和状態とした。 今後の自動車公害対策のあり方を考えるために、関亜各地で最近新たに展開されている排出ガス対策、交通量対策を紹介している。イギリスでは「交通需要の増大への対応をもっぱら道路建設によって行うのではなく、公共交通への転換など、より総合的な方法で対応しようとすること」と交通政策を転換した。 最後に道路の整備だけで交通需要のぞ台に対応する時代は終わりつつあるとし、交通需要のマネジメントを強力に進めるとした。この白書0は環境局の施策の方向性とのことだが、全都庁での推進に期待したい。 |