八王子大気汚染測定ニュース |
No27 2001 3.25 |
八王子 大気汚染 測定ネット |
事務局:八王子生活者ネットワーク 八王子市南新町14−1 電話:23−8802 |
測定ご苦労様でした 測定日:11月30日〜12月1日(11月28日〜の方も有ります★印) 天気:30〜1日は曇りから晴れ、一時雨(0.5mm以下)でした。北北西の風で、平均風速は1.3〜3.0mでした。 全部の測定数は250ヵ所でした。そのうち193ヵ所のデータが裏面にあります。193ヵ所の平均値は0.043ppm、地域別・道路別の平均値は以下のとおりです。 前回の12月測定では、強風のために低い値を示しましたが、 今回は例年の12月測定値と同様の濃度を示しました。中央部・幹線道路沿いでの平均値は環境基準を超えています。
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この他に、北野町会が27ヵ所(データ欄には載せてありません。汚染マップには図示しています)、片倉台自治会が10ヵ所、紅葉台自治会が20ヵ所のメッシュ測定(定点17ヵ所はデータ欄に記載)を行なっています。
それぞれの平均値は次のとおりです。
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今回のワースト5は以下の通りです。2000年6月に引き続き、北野町会の測定値が上位を占めました。
汚染濃度は夏より少し低い程度で、季節に関わらず汚れていることが分かります。
JR高架下の測定値は3回続けてワースト5に入っています。北野事務所前の交通量の推計は57,456台と「かんきょう八王子2000」によると市内最大で、北野町会では八王子市による測定を求めています。
16号バイパスの大気汚染測定室は打越交差点南方に有り、環境基準は達成されています。
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みんなの声 |
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今回も新しい道路の開通に関する感想が寄せられています。 南大沢では尾根幹線が開通しました。○○さんは「朝晩のラッシュ時とくに風の強い日など、排気ガスの臭いが以前より強くなったため、風の強い日にも測定してみたい」と思いました。 散田町ではJRとの立体交差が開通しました。散田3丁目の○○さんは「踏み切りを通らずに甲州街道まで出られる様になったため、測定場所の交通量がいくぶん減るのではないかと思われるので前回の値と比べてみたい」とのことです。 |
相次ぐ大気汚染道路の断罪 |
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昨年、1月に勝訴した尼崎公害訴訟は国と公団に2億円余の損害賠償と大気汚染物質の排出差し止めを命じました。その後、国は判決を不服として控訴していましたが、昨年末に原告と国・公団が和解することになりました。原告は賠償請求権を放棄し、国側は大型車の交通規制の必要性を認め、ロードプライシングの実施・汚染測定体制の強化・住民の健康診断・沿道緑化などを約束しました。今後は住民と国・公団による「連絡会」で環境改善の具体策を話し合うことになりました。 また昨11月末には、名古屋南部大気汚染訴訟の地裁判決で、排出ガスに含まれるSPMについて、一定濃度を上回る排出差し止めを国に求めました。国が責任を認めた対象道路は1972年に開通した国道23号で国道1号のバイパス的な道路です。沿道には測定局も無いという無策ぶり。なお窒素酸化物の現状の濃度では影響が認められないという判断でした 国は「バイパスなどの道路網を整備すれば、大気汚染は緩和される」としていますが、今後は特定道路の交通量を減らす、ディーゼル車の規制を進める、などの方向に進む時期に来ています。 |
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八王子メッシュ測定の結果 東京全体のメッシュ図を縮小して載せます。 |
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自動車窒素酸化物削減法改正案 |
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1992年に出来た自動車NOx削減法は、2000年の二酸化窒素の環境基準達成を目標にしましたが、98年度の幹線道路沿いの達成率は約3割、と横ばいの傾向を示しています。 このため、二酸化窒素の基準達成の目標を2010年に先送りにするとともに、同法による車種規制と物流合理化に加え、ディーゼル乗用車の規制値を厳しくする新しい排ガス規制値を定める改正案が昨12月に示されました。 しかし規制値が猶予される期間が8〜12年とされ、効果が表れるのはかなり後になりそうです。 | |
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一方、宇津木町の○○さんは「16号、16号バイパスが混んでいる場合の抜け道になり、細い道路にもかかわらずスピードを緩めることなく走る車があって危険です」と訴えています。 |