測定ご苦労様でした
天気:5月31日は晴れ、6月1日から2日は冷たい北東気流が流れ込み、曇りで弱い雨が降りました。梅雨入りが5月27日でしたが、その後も気温は上がらず4月上旬並みの肌寒さとなりました。3日は晴れて気温も上がり、平均風速は2.4m/sでした。
測定値は全般的に昨年の6月より高くなりました。
有効測定数は213ヶ所、うち199ヶ所の測定値をデータ面に示しました。
地域別・測定環境別平均値
(単位:ppm)
| 幹線道路 | その他道路 | 道路以外 | 二階以上 |
中央部 | 0.048 | 0.027 | 0.022 | 0.022 |
北部 | 0.040 | 0.034 | 0.023 | |
西部 | 0.037 | 0.023 | 0.018 | 0.020 |
西南部 | 0.036 | 0.025 | 0.020 | 0.022 |
東南部 | 0.059 | 0.028 | 0.025 | 0.023 |
東部 | 0.036 | 0.040 | | 0.027 |
このほかに、自治会などの測定値は以下の表に示しました。
| 平均値 | 全測定数 |
紅葉台自治会 | 0.029 | 13 |
館町自治会 | 0.026 | 14 |
南陽台自治会 | 0.031 | 2 |
ワーストランキングは以下の通りです。
北野町の16号バイパス沿いで測定していた北野町会が不参加となったため、ランキングが変化しました。
@ | 堀の内第一トンネル | | 0.083 |
A | 打越町交差点はけしたビル角 | 16号バイパス | 0.081 |
B | 片倉町交差点片倉郵便局角 | 16号 | 0.080 |
C | 横浜線片倉踏切打越町 | 北野街道 | 0.079 |
D | 堀の内第三トンネル内 | | 0.078 |
測定に参加して
測定を始めるときには雨が降っていました。「雨のために交通量が増えている」場所もあったようです。「雨でカプセルの取り付けがうまくいかなかった」方もいらっしゃるようです。取り付けはテープでは無く、ゴムひもを柱などに巻きつけ、そこにカプセルを挟むようにすると雨でも大丈夫です。「雨の後だったので空気はきれいだと思います」との感想がありましたが、雨でも空気はきれいにはなりませんでした。多摩ニュータウンでは「年毎に交通量が増えているように思います」とのこと。車依存のニュータウンなのでしょうか。一方、「路面電車が街をはしっている長崎とか富山はのんびりゆっくりの時間がうれしい」そうです。
また「放射能の検査が出来たら」とのご意見を寄せてくださった方がいらっしゃいました。事務局でも放射能測定器の購入を検討しています。測定器の準備ができたらお知らせいたします。
東 京 2 キ ロ メ ッ シ ュ 測 定 結 果
| 平均値(ppm) | 測定数 |
全都 | 0.030 | 280 |
区部 | 0.036 | 147 |
多摩 | 0.024 | 133 |
八王子 | 0.023 | 16 |
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排気ガスと喘息、小学生で関連性
車の排気ガスと喘息の発症の関連について、環境省が大都会の幹線道路の周りに住む小学生を対象に行ったはじめての調査で、排気ガスを吸う量が増えるほど喘息になる可能性が高まることが分かりました。
この調査は、関東や関西、それに中京地区にある大都市の、幹線道路10路線が通る地域に住む小学生1万人あまりを対象に環境省が始めて行いました。調査では、おととしまでの5年間に、車の排気ガスに含まれる窒素酸化物や元素状の炭素を小学生一人一人がどれほど吸い込んだかを推計するとともに、喘息の症状を尋ねるアンケートを毎年行って関連性を調べました。その結果、全体のおよそ3%に当たる309人が新たに喘息を発症し、呼吸器系の病歴などを考慮して検討したところ、排気ガスを吸う量が増えるほど喘息になる可能性が高まることが分かりました。環境省はこれまで、排気ガスと喘息の因果関係について「科学的知見が十分ではなく、認められない」としていました。環境省では、排気ガスが健康に及ぼす影響について、さらに調査を続けたいとしています。 (5月NHKニュースより)
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平成22年度の大気汚染状況
7月、東京都と八王子市が昨年度の大気汚染観測結果について報告しました。一般環境大気測定局46局と自動車排出ガス測定局(自排局)35局での常時観測に加え、ベンゼンなどの有害物質については月一回14箇所の測定局で調査されています。
浮遊粒子状物質、二酸化硫黄、一酸化炭素、ベンゼンなどでは環境基準は全て達成されています。二酸化窒素濃度は、一般局では5年連続で環境基準を達成し、自排局でも6年前には47%であった達成率が91%に上昇しており、改善が大幅に進んでいます。また光化学オキシダントは全ての測定局で達成しませんでした。夏季の注意報発令日数が依然として高い水準にあり、都は光化学オキシダントの原因となる揮発性有機化合物の排出削減対策に引き続き取り組むとのことです。
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大気汚染測定結果報告集会10月1日(土)午後1時〜5時
渋谷区立消費者センター(03-3406-7641)5階(宮益坂裏)
主催:大気汚染測定運動東京連絡会
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★2011年度第2回の測定は12月1日(木)〜12月2日(金)
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