測定ご苦労様でした
測定日:6月6日〜7日(6月4日〜の測定はデータ面・印)
天気:6月4日から5日は晴で夏のような気温でした。5日は風も強く、6日曇りで夜は少し雨が降りました。7日は曇りでした。
6日は南南東の風、平均風速2.4m/s、7日は北東の風、平均風速2.2m/sでした。
測定値:2012年の6月より、東南部を除く幹線道路で高く、その他の道路では、北部、西南部、東部が高くなりましたが、どこも平均値では0.04ppmを下回りました。
測定数は229ヶ所、うち215ヶ所の測定値をデータ面に示しました。
地域別・測定環境別平均値
(単位:ppm)
| 幹線道路 | その他道路 | 道路以外 | 二階以上 |
中央部 | 0.037 | 0.020 | 0.016 | 0.018 |
北部 | 0.034 | 0.026 | 0.018 | 0.022 |
西部 | 0.033 | 0.019 | 0.015 | 0.019 |
西南部 | 0.028 | 0.021 | 0.021 | 0.019 |
東南部 | 0.030 | 0.019 | | 0.019 |
東部 | 0.032 | 0.031 | | 0.018 |
このほかに、自治会などの測定値は以下のとおりです。
| 平均値 | 全測定数 |
紅葉台自治会 | 0.019 | 12 |
館町自治会 | 0.019 | 14 |
ワーストランキング
@ | 堀の内第三トンネル内 | | 0.075 |
A | 元八王子三丁目(高尾街道) | | 0.057 |
B | 楢原交差点(秋川,高尾街道) | | 0.057 |
C | 大和田小学校交差点南東角(16号バイパス) | | 0.053 |
D | 大谷町KFC前(16号バイパス) | | 0.048 |
尼崎公害訴訟の協議締結 提訴から25年
1988年に提訴、2000年に全国初の差し止め判決が出た後、12年近くに及ぶ協議では、原告団が国側との粘り強い交渉で「環境ロードプライシング」や「環境レーン」など画期的な大型車の通行抑制策を引き出し、沿道の二酸化窒素を基準以下に下げるなど、環境の改善が図られた。 一方で、自動車排ガスに含まれ、肺などへの悪影響が懸念される微小粒子状物質「PM2.5」は基準を満たさないまま。最大の目標だった罰則付きの交通規制は実現できず、今後に課題も残る。
国土交通省の調査によると、国道43号を通行する大型車は、平成13年2月の1日約22,600台から今年2月には1日約20,600台に減少。今後も続けられる意見交換の場では、PM2.5対策などが話し合われるが、交通量の変化によっては規制問題が再浮上する可能性も残されている。
大気汚染測定結果報告集会10月5日(土)午後1時〜5時
渋谷区立消費者センター(03-3406-7641)5階(宮益坂裏)
主催:大気汚染測定運動東京連絡会
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★2013年度第2回の測定は12月5日(木)〜12月6日(金)です。
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東 京 2 キ ロ メ ッ シ ュ 測 定 結 果
| 平均値(ppm) | 測定数 |
全都 | 0.022 | 281 |
区部 | 0.025 | 144 |
多摩 | 0.020 | 137 |
八王子 | 0.019 | 16 |
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北部地区の大気環境調査を行って
私たちは八王子市北部地区環境市民会議のメンバーで、二酸化窒素の簡易測定を平成16年より実施しています。北部地区は、八王子市の北部にあり、石川・加住地区に位置します。
地域の特徴は、加住丘陵と、多摩川の支流である谷地川が東西に走り、水と緑の豊かな地域であり、幹線道路が多く通る地域(国道16号、同バイパス、20号、滝山街道、新滝山街道など)となっています。地域内には八王子IC があります。最近は「道の駅滝山」や圏央道のインターチェンジが近くに設置され、多摩地区の物流の拠点になりつつある感じがします。
測定は、ほぼ、決まった地点で行うことにしています。
@ 上記幹線道路沿い(年度によって、6〜9か所)
A その他の道路沿い(同、4〜14か所)
B 道路に面さない住宅地など(同、3〜8か所)
これまでの約10年間の傾向を以上の3グループの平均値でまとめました。(下図参照)
・全体は減少の傾向にあります。
・幹線道路は減少の傾向にあります。最近は平均値では0.04ppmを下回ります。ただ、16号バイパス沿いの平均は0.04ppm を上回っています。
・その他の道路も減少での傾向です。ただ、幹線道路沿いに比べると減少の程度は小さいようです。
・道路に面さない場所での傾向は、あまり大きな変化は見られません。ほぼ、0.02ppm であり、市内の一般大気測定局の観測値(0.01〜0.02ppm)と同程度の値になっています。
この測定は、二酸化窒素濃度測定値に影響を与える、風向き、降雨状況、気温、交通量などのデータを調査していないため、数値についての議論はできないながらも、経年変化の状況を把握するには有効であると思います。
私たち自身はノーカーデーなどで車の使用を控えることなどで大気環境の改善に貢献できます。一方、物流のための輸送車両や市外からの通過車両については、直接的に交通量の制御ができない中、国や都・市へ車使用の自粛提言や交通量制御・道路構造の変更などを訴えたいと思います。
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△ 幹線道路
□ その他の道路
○ 道路に面していない住宅地など
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