測定ご苦労様でした
測定日:5月31日〜6月1日(5月29日〜の測定はデータ面・印)
天気:この週は天気が不安定でした。5月29日には寒気団が西から東に通過し、八王子では夜9時過ぎから雷雨でした。31日には南南西の風、平均風速3.2m/sで曇天でした。6月1日は南南東の風、平均 2.4m/sでした。また寒気を伴った上空の気圧の谷が通過した影響で雷雨となりました。
測定値は昨年の6月より少し低目となりました。測定数は234ヶ所、うち220ヶ所の測定値をデータ面に示しました。
地域別・測定環境別平均値
(単位:ppm)
| 幹線道路 | その他道路 | 道路以外 | 二階以上 |
中央部 | 0.033 | 0.022 | 0.027 | 0.018 |
北部 | 0.032 | 0.024 | 0.014 | 0.015 |
西部 | 0.028 | 0.022 | 0.021 | 0.021 |
西南部 | 0.026 | 0.018 | 0.017 | 0.017 |
東南部 | 0.042 | 0.022 | 0.024 | 0.019 |
東部 | 0.027 | 0.028 | 0.024 | 0.021 |
このほかに、自治会などの測定値は以下の表に示しました。
| 平均値 | 全測定数 |
紅葉台自治会 | 0.017 | 12 |
館町自治会 | 0.015 | 14 |
南陽台自治会 | 0.013 | 1 |
ワーストランキングは以下の通りです。
トンネル内部を除くと、16号バイパスの測定値が高いです。
@ | 小田野トンネル南出口 | | 0.075 |
A | 堀の内第三トンネル内 | | 0.070 |
B | JR高架下側道出口(北野町) | 16号バイパス | 0.068 |
C | 元八王子 | 高尾街道 | 0.053 |
D | 北野支所前 | 16号バイパス | 0.052 |
測定に参加して
3月に圏央道の高尾山トンネルが開通しました。裏高尾橋の通行が始まり、「これからの環境悪化が気になります。観測点を増やして厳しく見て行きたい」とのことです。市内の交通、環境への影響も注目したいです。陣場街道の抜け道となる松枝住宅、小田野トンネルについては変化は無いようです。
南大沢では「幹線道路が近いため、堆肥製造施設(ゴミ処理施設)が出来ました。交通量が増えているような気がします」との心配が寄せられました。
また「二酸化窒素は横ばいだけれど、光化学スモッグや、原発による放射性物質を心配しなくてはいけなくなった」と嘆く人もいます。東京都も光化学スモッグ対策を強化しています。
大気汚染測定結果報告集会10月20日(土)午後1時〜5時
渋谷区立消費者センター(03-3406-7641)5階(宮益坂裏)
主催:大気汚染測定運動東京連絡会
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東 京 2 キ ロ メ ッ シ ュ 測 定 結 果
| 平均値(ppm) | 測定数 |
全都 | 0.024 | 279 |
区部 | 0.028 | 142 |
多摩 | 0.020 | 137 |
八王子 | 0.017 | 13 |
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空間放射線量測定器(TA100U)活躍中
大気汚染測定ネットが放射線量測定器を購入して、市民に貸し出しを始めて約5か月。はじめはあまり問い合わせがなかったのですが、5月と7月は休む間もなく貸し出されて、大活躍です。このことから放射線量に関する市民の関心は高く、測定器を手にすることができれば測ってみたいと思う人が多いということがわかります。「市に測定器を貸してくれないかと頼んでみたがダメだった。貸してくれるところがあって助かった」と言う声も聞かれました。
気になる放射線量の値はと言えば、0. 08μシーベルト〜0.15μシーベルトぐらいです。時々0.2ぐらいの値を見受けるのは雨樋の下や水が流れてきている所、枯葉が集積しているところなどです。 ある駐車場の浸透枡の地上5センチで1μシーベルトを観測したのが最高でした。
測定されている方はほとんど個人の方ですが、自治会として公園などを測定するために借りに来られた方もいます。その自治会では、自治会としてだけでなく、個人の方が子ども会の方と一緒にも測られています。小さいお子さんのいる親にとっては、とても心強いことだと思いました。
放射線量測定の厄介なことは、「ここの場所の空間線量はいくつです」という確定的な値がでないことです。測定器によっても値は違いますし、同じ測定器でも値は揺れます。なので、その値を見て一喜一憂するのではなく、同じ測定器で何カ所か測り、他の場所と比べて明らかに高い値が出た時や、同じ場所を測定して急に値が上がったようなことがあった時に適切な対処するように考えた方が良いのでは、と思います。
とにかく、まずは自分の暮らしている所の周辺を測ってみましょう。子どもたちのよく遊んでいるところをみんなで測ってみるのもいいかもしれませんね。ホットスポットが見つかったら、対策を講じ、子どもたちが安心してのびのび遊べる環境をつくりましょう! そして福島に想いを馳せましょう。
貸し出す測定器は潟eクノエーピーのハンディタイプの小型線量計TA100Uで、一般的な線量率表示(μSv/h)のほか、ガンマ線核種がスペクトル(グラフ)でわかる機器です。3日以内500円でお貸しいたします。事務局までご連絡下さい。
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★2012年度第2回の測定は12月6日〜12月7日です。
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