私たちは二酸化窒素の測定をしていますが、その他の大気汚染物質には何があるのか,
また健康影響について整理してみました。東京都の環境白書2000などを参考にしています。
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排出される汚染物質
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二酸化窒素 |
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NO2は、大気汚染の主な原因物質で、酸性雨の原因でもあります。
都内の排出では、自動車が約7割を占めています。
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浮遊粒子状物質 |
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SPMは、粒径10ミクロン以下の大気中に浮遊する物質で、
特に2.5ミクロン以下の微小粒子による健康被害が問題とされてます。
発生源はディーゼル車の排ガスや道路粉塵などです。
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光化学オキシダント |
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Oxは、窒素酸化物と炭化水素が紫外線により化学反応し出来る
オゾン等の汚染物質で、光化学スモッグともいわれています。
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二酸化硫黄 |
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S02は、重油、石炭などが燃える時にでる硫黄分。
かつては大気汚染物質の主役でしたが、現在は、全測定局で環境基準を達成してます。
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一酸化炭素 |
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COは、炭素を含むガソリンなどが不完全燃焼する時に発生します。
都内では、その発生源の85%を自動車が占めます。
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その他の有害物質 |
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ベンゼン、ジニトロピレン、ダイオキシン類
これらの大気汚染物質を排出するディーゼル車の割合が増え、
ディーゼル排ガスがもたらす健康影響が心配されています。
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ディーゼル排気ガスの健康影響
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ドイツ環境省によると、ディーゼル排出ガスによる発ガンの危険性は
ガソリン車排出ガスより10倍以上高い。この危険性は排出ガス中の
粒子状物質を除去する装置(DPF)を付けると、
この差を2倍近くまで低減できる、としています。
アメリカの連邦環境省による健康影響調査では、ディーゼル排気ガスの発がん性を
「極めて可能性のある」と評価しています。
2.5ミクロン以下の粒子(PM2.5)を規制する環境基準を設定する根拠として、
呼吸器疾患、ぜんそく、早死の原因となっているとしています。
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我が国の国立環境研究所は、ディーゼル車の排気微粒子DEPや排ガスと
アレルゲンの吸入と喘息様病態、アレルギー性鼻炎症状との関連を1999年に公表しました。
尼崎裁判の判決の根拠となった千葉県が委託した千葉大医学部の調査では、
都市部沿道の喘息発症率は都市部の非沿道の2倍で、田園部の4倍だとして因果関係を立証しています。
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認定疾病
(公害健康被害補償法で補償の対象となる呼吸器の病気)
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気管支喘息 |
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「気道の過敏性」を持つ人が、刺激によって気管支のけいれんが起こり、
発作的に呼吸困難「ぜんそく発作」が起こる病気。強いぜんそく発作では、
窒息死する危険性があります。
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慢性気管支炎 |
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気管支粘膜がはれて、痰と咳をともなう病状。
病状が長期になると炎症は改善しにくくなり、
呼吸困難の症状が目立つようになります。
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肺気腫 |
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呼吸細気管支の先の肺胞が破壊されて、酸素と炭酸ガスの交換能力が落ち
呼吸困難が起きる病気。病状が進むと一日中酸素吸入が必要な状態になります。
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喘息様気管支炎 |
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主に乳幼児期に発病し、小学校に入るころには症状が軽快します。
1970年代後半以降、患者の数は減少しましたが、大気中の二酸化硫黄濃度が
下がった結果と考えられています。小児喘息に発展することもあります。
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